生き方

「バカの壁」と「無知の知」を越える方法

 ワタシは15年間、精神薬(特に睡眠導入剤)の依存症でした。あの頃はまさにバカと無知を煮詰めたような人間で、色々思い出すと赤面しそうになりますが、今ではメンタル指導を仕事にする真逆の立場になりました。かつてのワタシと同じ苦しみを味わっている方々へ、「バカの壁」と「無知の知」についてこころの調律師の視点で解説します。

不幸な人、悩んでいる人に限ってやたらと分厚い「バカの壁」

「バカの壁」は東京大学名誉教授の養老孟司さんによって、2003年に世に出たベストセラー本。「無知の知」は古代ギリシャの哲学者、ソクラテスによって提唱された概念です。
意訳すると「知ってるつもり」はヤバい!ということ。詳しくはご自身でそれぞれ読んだり調べて頂けたらと思いますが、こういう無自覚な「自分が分かっていないこと」を、「スコトーマ(心理的盲点)」といいます。

ワタシは受講生さんの悩みの原因である「スコトーマ」を見抜き、そこから脱出する伴走をしているのですが、早い人は3か月で人生は変わります。ただ問題なのは、身近な人の「壁」や「無知」はそのままですから、たとえば夫婦不仲の場合。妻が自分の盲点を改善しても、夫がそのままでは結局「離婚」になったりします。こういうケースが多いのです。
まれに一緒に学んで下さる方もおられますが、殆どの周囲の人は「自分こそ正しい!」「ワタシは大丈夫」という姿勢を変えてくださらないのが残念です。

バカの壁を壊さないのは、本人のせいではない

日本人が「こころ」を学ぶ一歩を踏み出せない理由。かつての自分を振り返って思うのは、アメリカによっていじられた戦後教育と、一部の宗教関係者の失態も影響しています。GHQによって壊されたさまざまな余波はいまだに続いています。今回は書きませんが、一度刷り込まれた常識を覆すのは一筋縄ではいきません。

宗教については、ワタシの実例を聞いて下さい。実家は神道でしたが、たまたま父が天理大学卒業生だったことが切っ掛けで、教団の子ども用機関紙がうちに送られてきたり、お話を聞くことは度々ありました。ところがこれがワタシにとっては逆効果だった。

「感謝をしましょう」「奉仕が大事」「陽気に笑って暮らすこと」など、スローガンで諭されるのですが、正しいのは子どもながらに分かります。ところが「どうして?なぜ??」という「途中式」を大人は説明できない、してくれない。「いいからやりなさい」という押し付けに、「誤魔化されてたまるか」と反抗心が芽生えるわけです。脳は強制に対してストレスを感じますので、これが「宗教は偽善ではないか?」という懐疑になり、その後「オウム事件」もありましたし、生き方を語るさまざまな人物や団体への拒絶反応に繋がっていったように思います。

人間には「途中式」の解説が必要

父は良かれと思って母校の教義に触れさせようと、中学生くらいまで何度も天理市に連れられました。ところがですね、全く影響がないということは無いでしょうけれど、手ごたえや効果を感じない。これは天理教に限らず、神社や仏閣などでも同じでした。単なるレジャー、観光です。

ワタシがメンタルの変化を実感したのは、恩師科学者T先生こと藏本天外先生の出会いからです。心理学や哲学、宗教についても「途中式」を、随分と詳しく科学論で教えていただきました。師匠の知識の引き出しは、今まで経験したことが無いレベル。どんなことでも打てば響くし、興味深い裏世界のお話まで聞かせてくださったのです。
幼少期から欲しかったのは、目から鱗が落ちるようなこの「納得度合い」だったのですが、それを殆どの大人は自分の「無知」ゆえに与えてくれませんでした。

強情だった政木和三先生が「スピリチュアルの壁」を壊した方法

日本のエジソン、偉大な科学者であり発明家の政木和三先生をご存知でしょうか。ワタシが調律で使っている「政木フーチ」を考案されました。先生は「この世に神仏はいない」「念で金属(スプーン)が曲がるなどありえない」といったスピリチュアルや超常現象への完全否定を元々はされていました。

ところが晩年、そういった価値観をすべて改め、あの世の話、神仏の話、宇宙人のこと、UFO、過去世(来世)、魂(生命体)のお話など、スピリチュアルやオカルト話と言われるジャンルの第一人者になっていかれたのです。
先生の場合は、空中から仏像が降ってくる・・・というようなありえない経験が度重なって、「壁」が崩れていったとおっしゃいます。真珠が出てくる、空の容器に無限にお酒が湧いてくる。他にもそういう目撃者や、物的証拠品付きのエピソードが満載です。

政木先生の場合、大阪大学で長年研究してきた知識や実験によるエビデンスが「壁」を作っていました。
高学歴の方には、先生と同じような意固地タイプがいらっしゃると思うんですよ。
ですが何も持たない人にも「壁」はちゃんと存在していて、言い分は「テレビで聴いたことが無い」「新聞に載っていない」「ラジオで・・・」など。有名人がなんと言っているのか?が自分の判断の目安。マスメディアという権威に絶対服従する人々です。

今ワタシが後悔していることは、学歴がないこと

養老孟司先生の発言が響くのは、先生が東京大学の教授でおまけにハンサムという、この権威の裏付けは大きいですね。こうした人間心理や、学歴が「武器」として実際に役立つ構造などを、幼少から論理的かつ具体的に教えてくれる人がいたならば、ワタシは学歴を持っておこうとしたのではないか。自分で言うのもなんですが、頭が悪いわけではなく、目的がよく解らないことをするのが嫌だったんです。

子育て中の親御さんに言いたいのは、立派なこどもを育てるには、まず「無知の知」を認めることから始めてください。ちょっとご自分を疑ってみる。次にスコトーマを外していく。
すると、驚くほど子育てはラクになります。的確な説明ができるようになると、子どもは反発をする理由がなくなり、どんどん勉強をするようになるかもしれません。

壁を壊さない頑固な人には、強制終了がやってくる

身近なものから挙げて行くと、恋愛問題。何人相手を変えても、ある一定のところ以上に行けない人。「バカの壁」と「無知の知」があります。スコトーマに気付いて外してください!というお知らせが「繰り返される別れ」の本当のメッセージです。

親子の不仲、お子さんの不登校、非行、いじめ、ご近所問題、職場のトラブル、各種依存症、金銭トラブル、病気や事故、うつ病や引きこもり、すべて「壁」と「無知」のために起こります。これを理解できる日本人を増やさないと、この先国力が落ちて行くと予想しとても危惧しています。

ワタシ自身が、分厚い「壁」と「無知」に苦しんた過去があるから思うんです。「これ、みんなが一々墜ちなくてもいいんじゃないの?」と。

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こころの調律師 楠らん

こころの調律師 楠らん

たった三か月でアラフォー女子のこころ調律するカウンセラー。脳科学・心理学・量子力学・スピリチュアルをミックスした親身なカウンセリングで、本来持つ個人の能力を引き出します。専業主婦時代に約15年間精神薬中毒に陥った実体験あり。西洋医学に見切りをつけ、自力で断薬に成功。「働きたい」その一心で、スーパーのパートタイマーになり、その後プロ心理カウンセラーに転身。大阪を拠点に、オンラインセッションで全国・海外(時差)も対応。クライアントはOL、主婦、学生、公務員、経営者、政治家、医療従事者、教育関係など多岐にわたる。個人セッションとLINEで毎日メールサポート。お気軽に無料メール相談してください(メニューの中のお問合せフォームから)

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