生き方

逃げ癖が身についてしまう2つの原因とその乗り越え方

問題や壁にぶつかると、すぐに面倒だと感じて避けようとしてしまう人はいませんか?

例えばブラック企業などで頑張り過ぎて心身を壊してしまうくらいなら、そこから逃げる方が得策だと思います。
しかし何事においてもすぐに逃げ出そうとする場合は、「逃げ癖」がついてしまっているかもしれません。

できる限り失敗したくないと考えている
問題から逃げることも効果的な方法だと考えている
面倒なことは後からやればいいと思っている
いざとなったら自分はできる!という根拠のない自信がある

これらは「クリエイティブアボイダンス」という脳の「言い訳」のこと。

それが過剰に作動しているのが「逃げ癖」です。

この記事では「逃げ癖」のある人の特徴や原因、問題点。

解決法などのポイントを分かり易くまとめました。

最後まで是非ご覧いただき、関連記事もよろしければ参考にしてください。

逃げ癖がある人の共通点とは?

逃げ癖のある人は「自己肯定感」が低く、自分には問題を解決する能力がないと潜在的に思い込み、早々に諦めくじけています。

壁を乗り越える人は、自分にはそれが出来るという「そもそもの自信」が潜在意識内に在ります。
では、逃げ癖がある人に共通する特徴を見ていきましょう。

自分は被害者だと思っている

逃げ癖のある人は、「大なり小なり自分にも原因がある」という考え方をほとんどしません。

「人のせい」にしがちな特徴があります。
例えば、ブラック企業で不当な労働を強要されるのは苦痛ですし、確かに企業側に問題がありますので逃げ出したい気持ちは解ります。

その一方で、ブラック企業を就職先に選んだ自分側にも何かしら落ち度が有るという、2極の視点を持つことが本来自然です。

拍手をする時、片手で音が出せないのと同じように、一方だけで困った状況が成立することは無いのです。

強気と気丈を混同している

ヒステリー

最近増えているキレやすい人、ヒステリーを起こす人は、逃げ癖を持っている人の特徴の一つです。

ひたすら自我の欲求を押し通そうとする様は、ダダをこねる時の幼児とよく似ています。
心理学ではこれを「母子一体感」と言います。

他人と自分の間に適切な心理的、物理的な距離や、相手側からの視点、客観性のバランスを持った大人の心理状態を「離別感」と言います。

気丈な人は、自分の感情をノンストレスでセルフコントロールすることができます。

自分に甘く傷つきやすい

自分を大切にすることと、過保護は似ているようで別物です。
過保護に育てられた人は、相手の些細な言葉や態度に過剰反応することがよくあります。

自分の考え方や、自分の受け止め方にも問題があるかもしれないと一旦捉えるのが大人ですが、過保護な育ちを体験した人は、自我のコントロール方法が解りません。

人目が気になる(失敗がコワイ)

親の機嫌や都合によって褒められたり、逆に叱られたり罰を与えられるなど、感情的な子育てをされた人は、その影響で失敗を極度に嫌うようになります。

そして失敗を避ける為に、現状維持を選び、チャレンジを避けます。

ラクで安易な方法を常に探し求めている

逃げ癖の持ち主に「ありのままのワタシでいい」この言葉の意味を誤解しているケースが多々あります。

逃げ癖の正当化は、ただの甘えです。

周囲が自分の為に都合を察して動いてくれることや、周りが自分に気を使って解決してくれることを期待していませんか?

落ち込むと誰かに電話をかけて「愚痴を聴いてもらいたい」のも、共感されたいという甘えや依存心です。

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CAT

ほとんど当てはまってるニャ、これはヤバい

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DOG

最後まで読んだら解決法も載ってるよ

逃げ癖があることで起こる問題

汚部屋

昨今よく取り上げられるのが、汚部屋問題。
頭では解っていながら、後回しにする「逃げ癖」の代表です。
しんどいことの後回しが起こす問題点について、考察していきましょう。

周囲からの評価が下がる

外面がよく、器用に立ち回ることが出来たとしても、遅かれ早かれ「この人は何かがおかしい」と人から「逃げ癖」を見抜かれる日はやってきます。

その時、失うのが「信用」や「評価」です。
お金や土地など、目に見える物にこそ価値があるという物質的価値観から、

時代は「好かれること」や、「他者の評価を集められること」に、人々の価値観の優先順位は移行しているのです【評価経済社会と言います】

事件や不倫など、トラブルを起こした政治家や芸能人などを見ても解るように、一度失ったモノを回復するのは大変に困難で、膨大な時間がかかります。

恋愛や結婚生活が上手くいかない

自分が自分の力で壁を乗り越えたり、夢を掴むのではなく、誰かに依存し、幸せにして欲しい。

そんな人生を恋愛や結婚に夢見た人は、本当に幸せにしてもらえるのでしょうか?

水辺で溺れる人を助けようとすると、両者が溺れるのと同じように、自分の幸せを誰かに期待し依存しても、共倒れしてしまいます。

失敗したくない、下手を踏みたくないという思いが強ければ強いほど、実際はどんどん縁遠くなるようです。

子育てに身が入らない

「家に居たくない」という理由で、働きに出る主婦が多いことを知っていますか?

それが一概に悪いとは言いませんが、家庭から職場に逃げても、新たな問題になるのが、子育ての手抜きです。

働きながら手抜きを自覚し、そんな自分に罪悪感を持ちます。

すると自己肯定感が下がります。
乳児期から保育園に入れてしまう母親も増加していますが、

親と子を引き離し、関わる時間が少なくなると、子どもの将来にかかる負担が非常に大きいことが解っています。
多少の不自由があろうとそれを受け入れ、13歳までは子育てを第一に取り組む方が、長い目で見た時に得策なのですが、「逃げ癖」があると目先のことを優先させてしまいます。

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CAT

批判されると腹も立つけど、キョーレツな眠気が襲ってくるニャ

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DOG

あ、それ「思考停止」っていう逃げ癖だワン

逃げ癖が身に着いた理由や原因

逃げ癖が本人に自覚しづらく、なかなか自力で解決できないのは、その原因が「顕在意識」ではなく、「潜在意識内(無意識領域)」に潜んでいることが大きな理由です。

ここでは、どのようにしてワタシ達が「逃げ癖」を身に付けてしまったのか?について解説します。

逃げ癖のある両親に育てられると子どもは逃げ癖を身に付ける

「カエルの子はカエル」
また「子は親の鏡」と昔から言われるように、親の人間性や癖をワタシ達は知らず知らずに身に付けながら育ちます。

親が日本人なら、子も日本語を母国語にするのと同じです。
良い悪いなく、子は親を見て、無意識にあらゆる価値観をそっくり真似て育ちます。

つまり「逃げ癖」はそもそも親の人間性の問題だということです。
アナタが自分をむやみに責める必要はありません。

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CAT

ワタシが悪いわけじゃないのね!

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DOG

まあそうだけど、被害者はかならず加害者になることをお忘れなく!

学生時代に良い教師と出逢えなかった

親が未熟で「逃げ癖」を持った人格だったために、自分も知らず知らずに「逃げ癖」を身に付けて育ってしまったケースでも、家庭の外で成長するチャンスをワタシ達は与えられています。
昔の名作ドラマ、金八先生のように、情熱的で人格者の教師と出逢い、深く関わり合うことで、生き方の本質を教師から教わり、人生が変わることは実際によくあります。

部活の顧問、塾の先生、習い事のコーチなどから受ける影響も大きく、家庭の外で人格を矯正することは十分に可能です。
ただ、教える側の人間性は必ずしも高いわけではなく、信念のない中途半端な教師や指導者と出会ってしまった場合は、残念ながら逆にその指導者のネガティブな影響を受けてしまうこともあります。

逃げ癖の乗り越え方

答えは意外なほど実はシンプル。
構造を含めてしっかり理解し、生活の中で行動を積み重ねてください。

親子関係の修復、親嫌いを卒業する

そもそも自己肯定感の低さが「逃げ癖」の大きな原因です。
自己肯定感を修復することで逃げ癖を脱出することができます。
自分を自分が認め、ダメな自分も含めて自分を好きになる(許す)ことが最初に必要です。

そこで質問。
あなたはお母さまとお父さま両者とも、こころから好きですか?
あなたはなれるものならご両親のような人格になりたいですか?

自己肯定感とは、ご両親に対する評価と同一です。

あなたの存在は、元をたどれば精子と卵子の結合体。
結局貴女の半分は父親、もう半分は母親です。

母親への感情や評価+父親への感情や評価=あなたの自己肯定感

ご両親をこころから愛し、尊敬し、感謝している人は、自分自身の「そもそも」をしっかり肯定出来ています。
対して、嫌いなところ、嫌な面、悲しい気持ち、腹立たしさ、悔しさなどがわいてくるなら、その感情を解析し、潜在意識から手放す必要があります。

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CAT

親は死んでしまったんだけどニャ

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DOG

こころの中に生きてる存在でOKだよ

科学的な知識や、法則を理解する

逃げ癖がある人は、感情や情緒的な解釈に片寄る傾向があります。

「論理的思考」を積極的に取り入れて、冷静に思考のバランスを取りましょう。
これをマスターすると無駄な感情の起伏からアナタ自身が解放され、生きることが楽になります。

様々な法則がありますが、一例をあげます。

「他人は合わせ鏡の法則」
物理的に自分の内側に無いデータは、相手を見ても反応することが出来ません。

優秀な人を見た時、憧れたり、好意的な感情が反応するなら、貴女の内側にも優秀な要素が在るという意味。

今はそれが小さくても、育てて増やすことが出来ます。

ネガティブな反応をするのも同じことです。

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CAT

「類友の法則」や「まいた種を刈り取る」のが有名だニャ

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DOG

「空の概念」とか「フラクタル」とか色々あるね

自力だけで頑張ることを止める(自分に合ったコーチをつける)

ゴルフコーチ

自分一人で頑張っても、なかなか上手くは行きません。

例えばゴルフ。

自己流では成長の速度が遅いだけでなく「下手固め」という困った状態も招きます。

頑張るとは、「我」を「張る」ということです。

プロゴルファーでコーチを付けない選手はまずいません。

自己流がなぜ成長を阻害するのかというと、本や動画で理屈を知った時点で、自分は分かった気になってしまう【思考病】に陥るからです。

コーチのチェックを受け、指摘された部分を素直に受け取り改善し、本当に出来るようになるまで練習を繰り返すこと。

見守ってもらうことが時短になります。

逃げ癖を直さない人の末路

アナタが問題から逃げれば逃げるほど、生きづらさは増し、非常に損をしてしまいます。

その代表例【健康/経済/人間関係】をそれぞれピックアップしました。

体調不良、病気、自殺

病気には、病気になる理由や目的があります。「今、向き合いたくないテーマ」から「とりあえず逃げるため」に潜在意識が作り出した症状であることは多いです。

《不登校児が朝になると腹痛を訴えるケース》

「学校に行きたくない!」という思いを叶えるため、潜在意識は痛みを作ることができます。

親が普段から我が子と関わり、観察をしていれば、腹痛はダミーであり、本当の理由は「学校に問題があること」と気づけます。

ところが親側に冷静さが無く、そもそも「子育てから逃げたい願望」を持っていると、我が子のSOSを見逃したり、無いことにしてしまいます。

過敏性大腸炎、アトピー、風邪、喘息、起立性調節障害、パニック障害、頭痛、不眠、生理痛などは、メンタルに不具合があるとよく出る症状です。

出社拒否症や、大事な会議の前になると体調に不具合が出るのも、同じ仕組みです。

さて、究極の逃げは自殺ですが、そこに至るまでにサインをカラダは出しています。

日本は世界的に見ても、自殺大国です。

ところが「死後の世界」がありますので、死んでも逃げ切りはありません。

一発逆転を狙い経済が破綻する

自分に向き合いたくはないけれど、結果だけは欲しい!

そうした人たちを相手にしている商売はいくつもあります。

夜の世界、ホストクラブもその一つ。

浮気や不倫と似ていますが、お金の力を使う所が特徴です。

好みの男を指名し、立場や機会を買う。

消費力を見せつけることで、劣等感を癒す。

この自己重要感を刺激され、やがて大金を使うことに麻痺してしまう人もいます。

後腐れの無い適度な遊びと割り切っていればまだよいのですが、経済破綻と激しい後悔に陥るケースもあるので要注意。
また、地道に働くことから逃げたい人にありがちなのが、ネットワークビジネスや株や投資に手を出すことです。

いずれもリスク覚悟で腰を据えて取り組むならば良いのですが、逃げ癖のある人はそれをしませんから殆ど失敗することになります。
生活費まで使い込んだり、借金を作ったり、友や家族の信用や信頼を失う経済と人間関係のダブルダメージが残ります。

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CAT

どっちも余分なおこづかいで楽しむならばOKだニャ

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DOG

なけなしの生活費や借金は論外だけど、麻痺するのさ

生き甲斐のない人生

今さえ楽しければいい。

お酒、ギャンブル、買い物、引っ越し、旅行、転職、女子会(群れること)、セミナージプシー、マウント(優越)、自己憐憫で悲劇のヒロインになることなど、とりあえずのはけ口はいくらでも溢れています。

でもそこにいる限り、時間を忘れて夢中になったり、真の幸福感が溢れだすことはありません。

目先の欲望を満たす楽しみと、時間をかけて手に入れる「生き甲斐」は、全然違うことなのです。

子どもから受ける逆襲

親が自分の逃げ癖と向き合わず、癒しで誤魔化しながら生きていくと、お子さんがそういうアナタの姿を見て育っていることを忘れてはいけません。

子育ての答え合わせは必ずさせられます。

極端な例ですが、ヨイコだと近所や学校で評判の子が、突然事件を犯すことがあります。

「あの模範的生徒がなぜ?!」と、新聞などは書き立てますが、必ず親側に本当の問題が潜んでいます。

殺人や放火などの凶悪犯だけでなく、万引き、痴漢、イジメ、援助交際、性的なトラブル、家庭内暴力、不登校なども、すべて親側の何らかの「逃げ癖」が子どもに影響を与えた結果に過ぎません。

まとめ

いかがでしたか?

真夏の炎天下でコーラや生ビールを飲むと美味しいですよね。

でも必ずもっと喉が渇き、本当の渇きが癒えることはありません。

体は「水とミネラル」を要求して「のどが渇いた」と、サインをだしているのです。

自分に甘く接し、ついに自分の欲求が何なのかすら分からなくなってしまった方々が沢山おられます。

そういった方のご相談に、ワタシは数多く関わらせていただいているのですが、皆さん同じことを口にします。

「やりたいことがありません」「自分が何をしたいのか、分かりません」

「逃げ癖」を甘く見ていると、こんな風に自分の人生の目的や、自分自身がどういう人なのかさえもわからなくなってしまいます。

(とりあえず話をきいてもらえる無料メール相談はこちらから)。

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CAT

逃げ癖は思考停止に繋がっていくんだニャ

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DOG

こころの隙間に入り込む「広告」に踊らされないようにテレビを消すのも一つだね

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こころの調律師 楠らん

こころの調律師 楠らん

たった三か月でアラフォー女子のこころ調律するカウンセラー。脳科学・心理学・量子力学・スピリチュアルをミックスした親身なカウンセリングで、本来持つ個人の能力を引き出します。専業主婦時代に約15年間精神薬中毒に陥った実体験あり。西洋医学に見切りをつけ、自力で断薬に成功。「働きたい」その一心で、スーパーのパートタイマーになり、その後プロ心理カウンセラーに転身。大阪を拠点に、オンラインセッションで全国・海外(時差)も対応。クライアントはOL、主婦、学生、公務員、経営者、政治家、医療従事者、教育関係など多岐にわたる。個人セッションとLINEで毎日メールサポート。お気軽に無料メール相談してください(メニューの中のお問合せフォームから)

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