「欲求不満」とは何か、その言葉の本当の意味をアナタは知っていますか?
「欲求」とは?
よく間違ってしまうのは「(物を)欲しい」けれど手に入らないことを「欲求不満」と解釈するケースですが、
欲求の正解は「~したい」。
アナタは何か「やりたい」ことがあるのに、出来ない問題を抱えているから「不満」なのです。
「欲求」について研究した世界的有名人がマズローで、五段階欲求説を聞いたことがある人は多いでしょう。
だけど、欲求不満はそれで解消できず、今もモヤモヤしている人は多いのではないでしょうか?
そこで!
この記事では、アナタの欲求不満解消にとって必要なポイントを「こころの調律師」としての経験と実績から抜粋してお届けいたします。
欲求不満を抱えている人の共通点とは
代表的な特徴は、気分が不安定なこと。
山のお天気のように気分がコロコロ変わりやすく、自分で感情の浮き沈みをコントロールできない人は、欲求不満を慢性的に隠し持っていると考えて間違いありません。
ここではそんな人の共通点を5つ書きます。
常識的で害のない人
外面と内面を使い分けることが当たり前になっている人。
嫌なことをいつも自分が「我慢」する人は、欲求不満を抱えています。
子どもの頃から手のかからない「ヨイコ」と言われ、優等生も多いです。
世間体や人目を気にしていて、自分らしく振舞うことにどこか罪悪感を持っています。
社会のルールを守り、時間や約束も守るべきという、真面目な一面も持っているので、周囲からは「いい人」だと思われています。
厄介者扱いされる人
幼少期は癇癪もち。
学生時代も他人から扱いづらい生徒と言われ、不良、ヤンキーだった人もいます。
外ではイイ人としてふるまい、家庭内では厄介者というミックス型も存在します。
些細なことに激高したり、むしゃくしゃしている時間が多い人は、欲求不満を抱えています。
例えば飲食店で従業員に対してキレるなど、周囲にとって迷惑なことを自分なりの正義感とすり替え、自己正当化する癖を持っています。
親や祖父母、習い事の指導者、教師などに支配されてきた人
欲求不満を抱えている人は、両親や祖父母との関係性(家庭環境)に問題を持ちながら育ってしまった人達が多いです。
こころからの満足がなく、寂しさや物足りなさを残したまま大人になっているのです。。
親や大人の事情によって、小さい時に十分甘えさせてもらえなかった人は、なるべく早くこころの調律(カウンセリング)を受ける必要があります。
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もう一つ、欲求不満になる育てられ方として、「過保護」があげられます。
誤解されがちなのですが、過剰に甘やかされた場合も、子ども側は「不満足感」を持つのです。
大切なのは、子どものペースに大人側が合わせたのかどうか。
この二つの育ちのいずれかに該当すると、生涯にわたって欲求不満から逃れることが困難になってしまいます。
子どもは失敗もしてみたい
こどものペースを尊重し、大人側がそれを受け入れるのではなく、自分達の都合の方を優先させ、子ども側に大人に合わせることを強要した場合、こどもは「欲求不満」を覚えます。
子どもの失敗の少なさが、まるで自分達の評価や手柄のように思っている大人は多いですが、それは大きな勘違いです。
そういう大人の深層心理は、子どもに合わせて一々付き合うことが面倒で、自分達でやってしまったり、先回りして口うるさく指図をしている、単なる自己優先、自分可愛さに過ぎません。
アナタはこのような大人に育てられていませんか?
やってみたい!と思うこと【欲求】を、幼少期から死ぬ瞬間まで、楽しんでやるのが幸せな人生であり、満足の基本です。
脳の学習限界年齢を理解する
脳科学や心理学では、0~13歳を成長の区切り(クリティカルエイジ)としています。
子ども時代の記録は全て「脳(上部脳幹内大脳基底核灰白質)」に記録され、これはよほどのことが無い限り、通常書き換わることはありません。
つまり一生は、13歳までの欲求に対する満足度がベースになります。
人生とは、その繰り返しに過ぎないのです。
「欲求不満」は、13歳時点で既に確定しています。
生活上、何ひとつ困っていないけれど、なぜか満たされることのない「欲求不満」が様々な気分転換でも根本的に癒えないのは、この脳の仕組みがあるからです。
三食昼寝とおやつにチュールとおもちゃもついてて、満たされないニャ
オマエいい加減にしろよ
欲求不満を放置することで起こる問題
仏教では、財欲、性欲、飲食欲、名誉欲、睡眠欲を五欲と呼び、心理学では、食欲、性欲、集団欲(承認欲求)を、三大欲求と言います。
欲自体は悪いモノではありません。
生命を維持することや、魂を向上、人生の質を発展させるために欲は必要だからです。
ただし欲求の目的を読み間違うと行動が不一致し、ズレているから「欲求不満」になるのです。
例えば喉が渇いた時に、いつもジュースを飲むのも「ズレた行動」の一つ。
ジュースは美味しいですが、体は水分を補給をしたいのであって、すぐに喉が渇くだけでなく、脱水症状、肥満や糖尿病にも繋がります。
ここでは本当の自分の欲求に気づけない人が陥ってしまういろいろな問題について取りあげてみましょう。
浮気、不倫
実際に浮気や不倫をする人だけでなく、予備軍も合わせると膨大な数に及ぶとワタシは思います。
今となりにいる恋人や配偶者では物足りず、なぜわざわざ浮気や不倫をするのでしょうか?
また、将来浮気や不倫をしてしまうような相手と、なぜアナタは関わっているのでしょうか?
自分にとっては本気の恋だけど、相手にとって「二番目」であることを受け入れてしまう人もいます。
ところで、浮気や不倫を題材にした小説や映画は数多いですが、記憶にまだ新しいのが「昼顔」という連ドラ。
人気俳優が多数出演し、視聴率は右肩上がりだったそうです。
ワタシ達は、出演者に自分を投影してドラマを見ます。
「登場人物の気持ちが解る」とか、「まるで自分のことのように感じる」とか、「あんな風に激しい恋をしてみたい」という「欲求」をかき立てられます。
つまり、愛し愛されたい。性的快楽を自分も味わいたい。
これらが欲求の正体ですが、浮気は浮気ですし、不倫は不倫。
欲求と行動がズレていますよね?
浮気や不倫に嫌悪感を持つ人でも、韓流スターやジャニーズにはまる中高年女性は多いです。
ワタシも昔、スマップが大好きでした。
こころがトキメキ、情報を集めたり、直接ライブに行くことも浮気の一種と言えるケースがあります。
逆のこと(アイドルの追っかけ)を彼氏や夫がしたならば、殆どの女性達は心穏やかに居られないと思うのです。
浮気や不倫、アイドルなどの存在がなければ、自分の人生が味気なく、生きることがつまらないと感じるならば、ご自身に強い欲求不満がある証拠です。
ジャニーズが女たちの性欲を受け止めてくれてるから家庭が成り立っているのよ
そのエネルギーが循環すれば少子化問題も解決できそうだね
人をディスる・いじめる
欲求不満を溜め込んでいると、人を傷つけたり、他人を使って憂さ晴らしをすることを止められません。
ネット上で問題になっているのが、ディスりや誹謗中傷。
イジメは子どもだけでなく、大人の世界にも存在します。
誰かを貶めることで、自分が上位に立てたような優越感がやみつきになる人がいます。
この手の人の本当の欲求は、人から求められることや、人から尊敬されることにあります。
その為にとるべき行動は、自分が成長することです。
ところが行動がズレていて、他者の足を引っ張ることで自分が優位に立っている気分を手軽に味わおうとするのです。
子どもをコントロールしようとする
親の都合でお受験をさせたり、親の欲求を満たすために、習い事を子どもの意思とは関係なく押し付けたり、子どもの人生を取り上げ、コントロールしようとする親問題があります。
ややこしいのは、親側に悪意の自覚がなく、子どもの為だと本人が思い込んでいる点です。
それを求められた子ども側が、嫌なら嫌だと拒絶すれば良いのでは?!とアナタは思うかもしれません。
ところがそれは子どもにとって死活問題へと繋がるのです。
子どもは親に愛されないと食べることも、生きることもできません。
兄妹との競争もあります。自分が多く愛されたいと望むのが動物としての自然です。
優しい子は、親の問題や人間関係を察し、子どもなりに気を使う「ヨイコ」となり、親のために自己犠牲をして尽くそうとします。
本来、子どもが親に甘えたり、ワガママを言う時期に、親が子どもに甘え、親の自我を子どもに押し付ける逆転現象もあれば、
「お母さんはいいの。アナタさえ幸せになってくれたら」と、悲観的で恩着せがましい支配をするタイプもいます。
これは一見美談に見えるので、非常にやっかいで危険です。
自分の欲求は自分で晴らすことが鉄則。
子どもを使って自分の欲求不満を解消しようとしてはいけません。
被害者は加害者になるから、やられてきた人は要注意だニャ!
誰かが気づいて、悪しき連鎖を止めなきゃね
過食や買い物が止められない
日常の不平不満やイライラといった欲求不満を、「物」で満たそうとする人がよく過食や買い物依存症になることがあります。
「食欲」を満たすことや「所有欲」を満たすことと、こころが満たされることは別物です。
ズレていることを自覚する必要があります。
現代人が過食に走りがちなのは、安いジャンクフードが溢れていること。
コンビニや24時間スーパーで手軽に購入できること。
ネットショッピングで24時間、自宅で買い物が可能なことなど、便利な環境が整っているからです。
自律神経失調症(体がサインを出し始める)
自分は何をしたいのか、ハッキリ言葉で言えますか?
欲求は人によって違います。
アナタは何をしたいですか?
愛し愛されたい人、真理を探究したい人、美しいことと関わりたい人、面白いことが大好きな人、大義を果たし達成したい人、誰かの役に立ちたい人
自分のやりたいことをいつまでも抑圧していると、それが臨界点に達した時に「病気」になることがあります。
こころと体は繋がっている。
ガンは日本人の二人に一人がなると言われる国民病ですが、慢性的な不快刺激【我慢】による、細胞の突然変異のことです。
いかに欲求不満を隠し持っている国民が多いかということです。
自律神経失調症の初期症状としては、睡眠障害、食欲不振、便秘、下痢、肌荒れ、頭痛、風邪、だるさなどがあります。
最初のサインを安易に薬で誤魔化すと、症状が次第に悪化してしまいます。
性的欲求不満の本当の理由
ここからは、性的欲求不満にフォーカスしていきます。
セックスレスや、例え行為をしたとしても性欲が満たされない不満足感は、一体なぜ発生するのでしょうか?
原因がないのに結果(欲求不満)になることはありませんので、そこを追求することが大切です。
性的欲求不満の根本原因は、2つあります。
乳児期の口唇欲求が満たされていないこと
アナタは母親からたっぷりと母乳を与えられて育ちましたか?
母乳育児に性欲のベースを整える重要性があったことを知っていますか?
恐らく多くの人がこの大切な事実を知らないと思います。
乳児期に性欲なんて、そんなのありえない!と感じるかもしれません。
実は、赤ん坊は口唇を使って悦びを満たしています。
幸せな赤ちゃんは、母親の乳首を頬張りながら、乳房の柔らかさ、ぬくもりを口唇で味わいます。
母乳とは母親の血液です。
母親側は、赤ん坊に乳首を吸われる刺激によって、幸せホルモン「オキシトシン」が脳内に大量発生します。
母乳育児は、母親にとっても幸福を実感する脳内ホルモンを出す手段となり、無償の愛が湧き上がってくることで、我が子が可愛く、愛おしく、守り、尽くしたくなるのです。
子ども側は、性のベースを満たすことと、自分が愛されている実感を母乳のオキシトシンを通じて得ることができます。
もし粉ミルクを与えられ、哺乳瓶で育ったならば、この時代の「不足感」が、今のアナタの性的欲求不満のスタートになっている可能性が極めて高いと考えられます。
浮気、不倫、アイドルの追っかけなどといった代償行為は、乳児期に与えられたゴムの乳首と同じ。
空腹を満たすことはできても、本当の満足には至ることができません。
乳児期のスキンシップと言葉の不足
単純に母親が乳首を子どもの口に放り込めば子どもは満足するのか?というと、もう一つ大切な要素になるのが「スキンシップ」と「言葉かけ」です。
昨今は片手スマホでYouTubeを見ながらの「スマホ授乳」が問題視されています。
動画を見たり、検索をしたいママの気持ちも解るのですが、本来見るべきなのは赤ちゃんの瞳です。
赤ちゃんは、ジーっとそれは熱心に大人の顔を見ています。
母親に自分が必要とされ、愛されている、生まれたことを喜ばれている、その実感を得るためです。
乳児期に、アナタは母親から優しく抱きしめられ、目を見ながら、微笑みながら、愛情のある優しい言葉をどれだけかけてもらったか。
これらが不足してしまうと、子どもは何らかの「性欲のゆがみ」に生涯苦しむことになります。
欲求不満の手放し方
買い物、パチンコ、漫画、動画、アルコール、スナック菓子、スポーツ、カラオケ、マッサージなど、手軽にできるストレス発散法は色々ですが、それは一時的であって、根本的な問題解決策ではありません。
ここでは本質的に欲求不満から脱出する方法について解説したいと思います。
インナーチャイルドを育て直すこと
欲求不満は、アナタが本当に欲しいモノと、手にしているモノが不一致しているということです。
この原因が幼少期にあることは既にご説明してきましたが、
ご両親や祖父母などとの人間関係に、未解決の問題が残されていることが理由ですから、そこをやり直せばよい訳です。
これを、インナーチャイルドの育て直しと言います。
インナーチャイルドは無意識領域【潜在意識】に存在しますので、イメージや自己暗示を使います。
インナーチャイルドを癒すとは
欲求不満を抱えている人のインナーチャイルドは、早い話が怒っています。
欲しいモノを与えられなかった怒りが、未だ癒えていないから。
つまり、アナタがインナーチャイルドの怒りを癒すことが出来れば、欲求不満から脱出できるという意味。
インナーチャイルドの怒りを癒すとは、「(親や祖父母など身近にいた大人を)理解し、許す」ということ。
無意識にアナタは、怒り続けることに執着をしています。
これを止めるのです。
効果絶大「4本柱のワーク」
ご自身の怒りの正体を解析する画期的なワークをご紹介しますので、是非やってみてください。
- 一本目の柱【感じる力】
白い紙を用意します。最近あったもやもやや、イライラしたことを書きます。
今夜も夫は早々にベッドに入りイビキをかいて眠ってる、、イライラする。ワタシのことをもう女だと思ってないのね。1年もセックスしてないことが耐えられない。
- 二本目の柱【捉える力】
なぜそう感じたのか?もやもややイライラした「理由」を書いてみてください。書いた理由以外の考え方、捉え方、解釈法は無かったか?、冷静に考察して「新解釈」も書きだします。
そういえば夫も幼少期に親が不仲で、姑は色々苦労してたみたいだった。ワタシの実家も父が母の妊娠中に浮気が発覚したらしい。お互いの育ちの中にやっぱり原因があるんだろうな。ここを掘り下げないと、1年が2年に、2年が3年になるだけかも。
- 三本目の柱【認める力】
もやもややイライラしたのは、自分のその時の考え方に問題があったことを認めてみましょう
- 四本目の柱【関わる力】
勝手に期待したり、落胆したりするのはワタシは子どもじみてるよなぁ。二人の問題なのに、夫一人のせいにしてきたかも。大切なことと向き合うのが恐くて、ママ友に愚痴ったり、不倫を妄想していた自分の間違いや弱さを認めます。
同じパターンを繰り返さない為に、行動になにか変化をつけましょう。次にまたその場面が来たなら、どんな風に行動を変化したら良いだろうかと考えて、書き出します。
明日の夕飯はとりあえず夫の好物を作って、その後、コーヒーでも飲みながら夫とちゃんと話しをしよう。インナーチャイルドのことをもっと勉強しておこう。「早く帰ってきてね」って、明日の朝、玄関で可愛く伝えよう。
まとめ
一度きりの人生、アナタがやりたいと思ったことは、たとえそれが正しくなくても、全部やっていいんです。
あらゆる行動を体験することが、幸せの正体だから。
欲求不満を更に我慢するなんて、ただの自己満足ですよ。
人生として最悪であり、大失敗だと知ってください。
欲求不満の根本は、13歳までの育ちの中に本当の理由がありました。
こころの調律の受講生さんや卒業生さんは、短期間でインナーチャイルドを育て直し、人生を激変させています。
こころの調律を受けたいけれど、子どものお受験と塾にお金が要るので我慢しますー
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