子育て・親子関係

こどもが「起立性調節障害」と言われた親が、まず知っておくべき「5つ」のこと

起立性調節障害とは、自律神経の異常によっておこる、立ちくらみやめまい、動悸、起床ができない、長時間立っていられないなどの症状を呼び、学童期から思春期にかけて多いと言われています。自律神経失調症のことで、交感神経と副交感神経が思うように連携を取れなくなっている状態です。薬などで一時的な対処をしても、繰り返したり悪化する恐れがあります。自律神経とはデリケートな神経です。お子様がもし「起立性調節障害です」と病院で言われたら心得ていただきたい原因と対策について、5つのポイントをまとめました。

①こころの調律師が考える、起立性調節障害の「原因」

「子は親の鏡」と昔から言われるように、お子様の健康状態には、大なり小なり「親の何か」が影響している可能性があります。自律神経は生命の根幹を担うデリケートな部分です。症状としては初期ですが、だからといって軽く見て放置をしたり、薬の対処で誤魔化してしまうと、長期化したり、別の重い症状になっていく恐れも十分にあります。こころと体は繋がっています。こころの何かのSOSが、こうした症状を通してサインを出しているのだな、とお考えください。では親の何がお子様にとって問題なのでしょうか?ひも解いて行きましょう。

②自律神経はストレスに弱い

乳児期、幼児期、児童期、思春期と、お子様の脳の発達段階に合わせて「大人側」がスタンスをこどもに合わせて変えていく、これが子育ての基本です。ところがこういった大切な育児のポイントを教えてくれる所はあまりありません。なので産後に手探りで子育てをするのが日本の実情。ここに起立性調節障害の最大の原因が隠れています。例えば中一で初めて症状が出たとしても、その日に急になったのではありません。スタートはもっと早い時期から始まっています。子どもにもちゃんとストレスがあります。子どものストレスでよくあるのが「愛情不足」または逆の「過保護」。関わり方の微妙な不具合ことなのですが、起立性調節障害には家庭環境が大きく関係していることが解っています。

③夫婦・家族の不仲がこどもに与えるストレスの害

自律神経を左右するのはストレス。ではストレスとは何か?というと、欲求と事実の落差のことです。例えば親が不仲で夫婦喧嘩をしているケースは解りやすいと思います。安らぎのない家庭は子どもにとって辛い。舅や姑と折り合いが悪いとか、いつも誰かが愚痴を言っているとか、未熟な大人の日頃の態度がこどものこころを、真綿で首を絞めるように苦しめます。こどもは精子と卵子の結合体ですから、父親と母親のどちらも自分です。血縁関係者の不仲は、想像以上にこどものこころを苦しめます。こうして構って欲しい時に大人がそれどころでなく、愛情の欲求不満に傷つきながら育った結果、ついに体へ影響が出てきてしまったということです。

④「ヨイコ」は起立性調節障害になりやすい

当然と言えば当然なのですが、こどもは泣いてグズって駄々をこねることを繰り返しながら成長します。大人があの手この手で機嫌を取ったり、愛を持って諭したり。こうした積み重ねが要るのですが、大人の日常的な不機嫌や、夫婦喧嘩や愚痴を子どもに聞かせると、こどもらしく育つことが困難になります。そして子どもが大人の顔色を伺ったり、機嫌をとることがふつうになっているご家庭もあります。このあべこべ状態を「ヨイコ」と呼んでいますが、一見物分かりの良い「ヨイコ」は、決して理想ではありません。精神が大人になり切れていない未熟な人を「アダルトチルドレン」といいます。自分の機嫌が取れない大人の機嫌を、子ども側が取らされてしまう。起立性調節障害の根本原因は、こうしたいびつな親子関係に端を発しているケースが多いとワタシは考えます。

⑤園や学校の行きしぶりが始まったら、大人がこころの調律(カウンセリング)を受けてください

「あんなにいい子だったのに、どうして急に学校に行けなくなったのかしら」と、悲しみ嘆く親御さんのお気持ち、お察しいたします。辛いですよね。でも安心してください。ワタシはこういうお子様の症状は、大人の早期アプローチで必ず改善できると確信しています。お子様にお説教をしたり、薬を与える前に、大人たちがご自分と向き合う「こころの調律」を受けてくださることが最善で最短の解決になります。なぜ調律が要るのかというと、大人側もずっと苦しい人生を生きていて、不仲にしろイライラにせよ、根深い未解決な問題があるからです。それを放置したままでは、お子さまが心底安心することができません。

お子様の起立性調節障害は、大人が自分と向き合う必要があることを教えるために起こっている。そのようにワタシはかねがね思っていました。どうか苦しまないで下さい。お子様がくれたキッカケ、成長のチャンスと前向きに捉えていただけないでしょうか。とりあえずこどもの症状だけが治れば良い、という考えをしてしまうと、後々別の問題が必ず出てくることになってしまいます。

こころの調律では、初回のカウンセリングは無料で承っております。専用のフォームからお気軽にご相談ください。

こころの調律師 楠らん

こころの調律師 楠らん

たった三か月でアラフォー女子のこころ調律するカウンセラー。脳科学・心理学・量子力学・スピリチュアルをミックスした親身なカウンセリングで、本来持つ個人の能力を引き出します。専業主婦時代に約15年間精神薬中毒に陥った実体験あり。西洋医学に見切りをつけ、自力で断薬に成功。「働きたい」その一心で、スーパーのパートタイマーになり、その後プロ心理カウンセラーに転身。大阪を拠点に、オンラインセッションで全国・海外(時差)も対応。クライアントはOL、主婦、学生、公務員、経営者、政治家、医療従事者、教育関係など多岐にわたる。個人セッションとLINEで毎日メールサポート。お気軽に無料メール相談してください(メニューの中のお問合せフォームから)

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